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業界人の耳より情報 の弥七(新宿区・荒木町)

いわゆる中華と思ったら大違い。7月10日四谷荒木町の一角にオープンした“和中華”の新店です!

2014/7/12up

の弥七(新宿区・荒木町)

「御田町 桃の木」で修行した山本さんの新店、コンセプトは和中華!

7月10日(木)、花街の名残を残す大人の迷宮・四谷荒木町の一角に、中華の新店がオープンしました。

店主はミシュラン星付き店「御田町 桃の木」で経験を積んだ山本眞也さん。下北沢「春夏秋冬」で料理人人生をスタートし、上海「紅子鶏海鮮大酒樓」で1年半、高級中華「白金亭」を経て「御田町 桃の木」で5年半。満を持して開業する自身の店のコンセプトは、なんと“和中華”です。


6500円のコースより胡麻豆腐。水からとった昆布出汁に、豚と鶏ひき肉の清湯を合わせたスープは鮮烈な味わい。上に乗せたのは日本の山椒。最初のこのひと皿で、ここがいわゆる中国料理店でないことが明らかに。


干し肉と清湯が見事に融和した沢煮椀。千切りにしたごぼうやにんじん、椎茸など野菜たっぷりの沢煮椀は飲み口軽やか。わずかに散らした粗挽きの胡椒が効いています。


酒は越州を中心に、中華に合う日本酒を取り揃えました。酒によっては炭酸割で食前酒にするなど、気の利いた飲み方の提案も。ありそうでなかった、日本酒×中華の世界がここに。


しかし、ここまで中華道をまっしぐらに歩んでこられた山本さんが、なぜこうしたスタイルの店を開こうと思ったのか―――? その理由は幼い頃、料理人の父の晩酌のお伴として、夜な夜な出かけた小料理屋にあり。

「白衣姿の板前さん、着物姿の女将さんを前に、店や家庭では強面な父がとても優しかったんです。しかも僕の好きなものは食べ放題。折詰を持ち帰れば母の機嫌もよく、小料理屋を中心に皆が癒されていました」そう話すのは山本さん。

いよいよ店を開きたいと思った時、「日ごろ世話になっている方から『山本君、Restaurantの語源は、接待され癒される、という意味なんだよ』と教えられ、先ず浮かんだのはあの小料理屋でした」。

つまり、ここは自分の店だからこそ、本当にやりたいスタイルで勝負するということ。開業の地は小料理屋の聖地・荒木町。料理は軽くつまめる3800円のおまかせと、6500円、9000円のコースの3本で、アラカルトは様子を見つつ出していくとか。


茄子の唐煎り。ふるさと高知の茄子に粉をまぶしてふっくらカラリと揚げ、日本の唐辛子で煽った一品。食事の流れを邪魔しない、軽やかな香味です。


紅麻婆は豆板醤の赤ではなく、こんにゃくの紅!牛筋と近江八幡名物・赤こんにゃくの麻婆は相性抜群。そのまま食べたくなるような、釜炊きのピカピカごはんに麻婆を豪快に乗せて食べる背徳の悦びがここに…!


ちなみにちょっと変わった店名の由来は、実家の店が「風ぐるま」。その後に続くということで、風車「の弥七」です。節々に遊び心を見せつつも、キッチリとした料理が楽しめるのは間違いなし。酒器やうつわと料理のコーディネートも素敵です。席は10坪に11席という荒木町らしい小体な店ですので、ぜひ予約してお出かけください。




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記事公開日: 2014/7/12

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