中国人×日本人厨師の技のコラボレーション!
際コーポレーションが満を持して開店

この春、西麻布交差点そばに、完全予約制の中国料理店「中国割烹 龍眉虎ノ尾(りゅうびとらのお)」がオープンしました。

外観

同店は、日本各地に約350店舗の飲食店を展開する、際コーポレーション中島会長の肝入り。中国大陸に脈々と伝わる技術と、日本の四季折々の食材を融合し、今ここでしか味わえない中国料理を提供しています。

季節ごとに料理人が入れ替わる新たな試み

ユニークなのが、季節ごとに食材のみならず、料理人も入れ替わるという仕組み。現在、際コーポレーションでは、国際部を通じて100人超の料理人が中国各地から日本に赴任していますが、この店は現地の味も日本の味も理解したトップクラスの料理人が選抜され、厨房を預かっています。

船倉卓磨料理長
賈英海厨師

栄えあるオープニングチーム、すなわち2017年春の料理人は、普段は赤坂の北京料理「菜根譚 月居」で腕をふるう船倉卓磨料理長と、中国東北地方・遼寧省阜新市出身の賈英海(ジィァ インハイ)厨師。どちらがどの料理を担当するかはその都度決めているそうで、それぞれが母国語で話しながらも意志の疎通が取れているのがユニーク。

 

愛農ナチュラルポークをはじめ、
入手難易度の高い食材も続々登場

また、食材は新鮮・高級というだけでなく、中島会長が納得した食材を調達。例えば日本唯一の私立農業高校「愛農学園農業高等学校」が育てる愛農ナチュラルポークや、京都北部の西方寺地区で育つ、身の締まった平かしわといった食材は、現在、他の中国料理店でなかなか味わうことのできないもの。

愛農ポークの塩漬け蒸し ジャガイモの炒め
平かしわのスープ 菊花豆腐

さらに長崎・五島列島にホテルを経営する縁もあり、上五島から直送される鮮魚も存在感があります。魚はその場でどのように調理するかを相談できるため、船倉氏得意の広東系もよし、賈氏得意の東北系もよし。コース全体の流れを見て、自分好みの味付け・調理法を提案する楽しさも。

酸菜魚(赤ハタの自家製酸白菜煮込み)

〆は日本料理店にも通じる土鍋の炊き込みごはんで、残った分は持ち帰ることもできます。

ラムと棗の土鍋ごはん

ドリンクはペアリングがおすすめ。
水出し烏龍茶もバリエーションあり

ドリンクは、食材に季節の香りをまとった日本酒が供されるほか、ソムリエが提案するアルコールペアリングが一押し。お酒の種類は日本酒、ワイン、紹興酒とまんべんなく提供され8000円。ノンアルコールは数種類用意されている水出しの中国茶が中心です。

初夏は菖蒲の香りをつけた日本酒でスタート。

割烹のような店構え、見事な和のうつわを用いながらも、味付けはまごうことなき中華。食べることが好きな方なら、白木のカウンター席で、料理人が腕を振るう姿やその日の食材をぜひ眼前で楽しんで。

 

 


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