2017年上半期、80C(ハオチー)編集部がFacebookに投稿した食レポ(※)リーチベスト8を発表!気になるあの店は、ランクインなるか――?

集計期間:2017年1月5日~6月29日
※食レポ:平日ひるどきにポストしている、ひる中華・よる中華・たび中華・おやつ中華の総称です。

 

8位

【ひる中華】市ヶ谷「香港華記茶餐廳」の土鍋陳川粉880円
6,155リーチ

●こんな方におすすめです
・香港迷
・香港ローカル飯を日本で食べたい
・茶餐廳(チャーチャンテン)に行ってみたい

香港華記茶餐廳

続々オープンする香港式喫茶で、しっかり系の食事を満喫!

飯田橋の「贊記」を皮切りに、じわじわ増殖する香港スタイルの喫茶レストラン「茶餐廳(チャーチャンテン)」。8位にランクインした「華記」は、市ヶ谷田町と渋谷区猿楽町の2店舗を展開。そして今年の8月には大阪心斎橋に出店予定といいますから、勢いがありますね。

噂によると、香港は地価高騰中につき日本への進出がふえているとかいないとか。なんにせよ、香港人が手掛けるローカルレストランが増え、1,000円前後で旅行気分が味わえるのは楽しいもの。

メニューは広東語にカタカナで読みガナ、さらに日本語も併記してあるので安心。雲呑麺、粥、かけごはん、腸粉、フレンチトースト、エッグタルトに香港式ミルクティーと、ここに来れば、ザ・香港な味わいが満喫できちゃいます。

2017年3月15日掲載:コスギ訪問


 

7位

【ひる中華】西麻布「麻布長江 香福筵」で「酢麻婆(すまぼ)」ランチ1296円 6,245リーチ

●こんな方におすすめです
・料理の再構築に興味がある
・ダジャレ好き
・麻婆豆腐好き

麻布長江 香福筵

北欧の車メーカーが中華でプロモーション!

中国料理でこんなプロモーションは斬新! VOLVO(ボルボ)がなんと「麻布長江 香福筵」内に麻婆豆腐店を出店。提供メニューは、今年の1月にテレビCMをしていた“スマ”ートに“ボ”ルボに乗れる「スマボ」プロモーションと連動して生まれた「酢麻婆(すまぼ)」です。

それだけ聞くと完全にダジャレですが、料理は麻婆豆腐の再構築。卵白を合わせたふわふわな豆腐の下には、麻婆の香りをまとった牛頬肉がたっぷり。黒酢と花椒を使っており、すべてを合わせて食べれば、舌の上にはコクと酸とうまみ、さらにびりびりとした感じが刺激的です。

皿やレンゲに「慕留慕飯店」と印字されたオリジナルの器も使っており、遊び心に溢れた、おいしいプロモーションでした。

2017年1月19日掲載:サトタカ訪問


 

6位

【よる中華】中野区野方「なかの中華 Sai」でアラカルト
6,254リーチ

●こんな方におすすめです
・魚が好き
・丸ごと一匹鮮魚の蒸しものが食べたい
・中央線沿線に住んでいる

なかの中華 Sai

広東料理の御馳走、鮮魚の蒸しものは必食!

「なかの中華 Sai」=「活け〆神経抜きの魚」というイメージがつくほどに(というか編集部ではつきました)、鮮魚を仕入れ、食べさせている店。宮田シェフ自身も神経抜きの技をマスターして提供するという、魚にこだわりのある店です。

おすすめはシンプルに鮮魚の蒸しもの。写真は、店で活け〆したという黒ソイですが、食べて驚きました。しめたばかりの身って、清らかなのはもちろん、舌に乗せると今にも動きだしそうな、きょりきょりっとした躍動感があるんですね。

蒸し魚をアラカルトでオーダーすると、比較的価格が高い店が多いのですが、こちらは値ごろな価格でリピートしてしまうこと必至です。

2017年2月20日掲載:サトタカ訪問


 

5位

【よる中華】麻布十番「老四川 飄香(ピャオシャン)麻布十番本店」にて、イベント「『羊名人』を楽しみ、味わい、学び、真の羊名人になる会」 6,357リーチ

●こんな方におすすめです
・上質な食材でおいしい四川料理が食べたい
・「羊名人」が好き
・中華のイベントに興味がある

C's Kitchen

プロが「羊名人」を使うとこうなる!

「羊名人」とはとは、毎年行われる「羊フェスタ」で3年連続完売御礼の羊肉調理用スパイス塩。今年は味づくりを手掛けた井桁良樹シェフご本人に、特別コースを作っていただくイベントを企画しました。

スペシャリテは「G8北海道洞爺湖サミット」の晩餐会のメインディッシュに使われた、北海道白糠町・酒井伸吾さんの育てた仔羊。それを「羊名人」を使った炒めもの、焼きもの、蒸しもので味わい、さらにレシピも教えてもらえるという贅沢…!

羊以外には、ナマズやイノシシを使った名菜も登場。今、井桁シェフが自分で食べたいものを作ったという料理は圧巻の14品。チーム飄香の腕と「楽しませてやろうじゃないか!」という意気込みとがビシバシ伝わってくる、熱ーい夜でした。

2017年3月17日掲載:サトタカ訪問


4位

【よる中華】西麻布「麻布長江 香福筵」でおまかせ
7,043リーチ

●こんな方におすすめです
・伝統的な料理の再構築に興味がある
・とはいえドストレートな中国料理も好きだ

麻布長江 香福筵

穴熊を2つの味わいの煮込みで堪能

今回のランキングに2度目の登場!複数ご紹介したということもありますが、毎回「麻布長江 香福筵」の料理は、80C Facebook読者に人気があります。

この日の料理は、気鋭の料理人にモテモテの食材、穴熊を2種類の味付けでいただく趣向。まず一品は、泡辣椒(唐辛子の漬物)とニンニク幸菜を使い、さっぱりと軽やかな風味の土鍋仕立てで登場。

さらにもう一品は、穴熊にニンジン&玉ねぎを加えてとったスープでこっくり煮込み、粒の花椒を加えてキレのいい後味にした、シチュー風の紅焼(赤茶色く煮込む技法)で登場です。

皮の内側に蓄えられたぶ厚い脂は、煮込むとふるふる、クセがなくさっぱりとして、肉はコクのある赤身肉。さらにその両方の成分を湛えたスープがふくよかで、同席した中国人も日本人も、すっかり魅了されてしまったのでした。

2017年1月30日掲載:サトタカ訪問


 

3位

【よる中華】経堂「蜀彩」でアラカルト
7,357リーチ

●こんな方におすすめです
・日本人の作る本格四川料理が食べたい
・現地で修行した料理人に興味がある

蜀彩

四川の味を日本で再現。香り豊かで後味が軽い!

四川大学留学中は、語学を学びながら成都で働きたい店を探し、断られて挫折するも、現地の料理学校へ入学。帰国後は中国人ばかりの厨房で修行し、創作ではない、自分の再現したい四川料理を作ろうと独立したという村岡シェフの店。

「ひとつの料理を掘り下げて、少しずつ変化させながら深めていくのが楽しい」と語る同氏の料理は、油を多用する四川料理でありながら、後味が軽いのが魅力。香りのバリエーションも幅広く、毎日通っても食べ飽きない感じです。

メニューはアラカルトが充実しており、そのすべてを3~4坪の厨房から繰り出しているのもなかなか凄い。今、東京で日本人が作るガチの四川料理を食べるなら、経堂に向かって吉ですよ。

2017年4月27日掲載:サトタカ訪問


 

2位

【ひる中華】京橋「頤和園 京橋エドグラン店」のふかひれ煮込み定食1600円 8,690リーチ

●こんな方におすすめです
・都心でふかひれ料理をお値打ちに満喫したい
・平日ランチは午後の活力なので大切にしている
・個室で食事をいただきたい

頤和園 京橋エドグラン店

平日ランチ1日10食限定!ふかひれをお値打ちに満喫

都心のオフィス街ど真ん中という地価の高い立地で、この内容にこの価格はお値打ち!金糸の長いふかひれ(胸びれ)、ぷるぷるの牛アキレス腱、皮付き豚バラ肉を、こっくりと醤油味の煮込みにした一皿です。

ほどよくまろやか、ほどよく甘味がある味付けは、上海系の煮込みスタイルど真ん中で、かけごはんにしたくなる味。一緒に煮込まれた白菜は、ごはんにかけられるのを待っていたかのようにとろとろで、食べる側も気が逸ります。

同店は個室が充実しており、室料無料で2人から使用可能なのもポイント。お得すぎるランチは、平日10食限定です!

2017年5月29日掲載:サトタカ訪問


 

1位

【よる中華】福岡「巴蜀」で40品小吃コース1万円 Part.1
9,305リーチ

●こんな方におすすめです
・四川の小吃(軽食)三昧がしたい
・「成都小吃城」が懐かしい

巴蜀

福岡にある四川で、成都小吃(軽食)三昧!

そして栄えある今回の1位は、中国料理人はもとより、食べることが好きな方に注目される、福岡の「巴蜀」でした!

おいしければなんでもいいというのではなく「地域と時代が限定された料理を再現する」「そんなにおいしくなかったとしても再現する」というスタンスは荻野シェフならでは。こんなこと、商売以上に、料理をすることそのものが好きでなければできませんね。

内容は前菜的なものが20品、料理的なものが10品、麺と点心が10品という構成。日本では見慣れないものも多いですが、これらの料理を知っているだけで、四川を旅する時に、食への理解がぐっと深まる内容。気になる方は、ぜひ福岡にある四川へ!

2017年6月8日掲載:サトタカ訪問)※40品小吃コース Part.2 Part.3 Part.4


 

今回のランキングは「ひる中華」「よる中華」で分けるのではなく、FacebookとTwitter、それぞれのSNSでより多くの方にご覧いただいた店&料理をご紹介しました。

というのも、FacebookとTwitterでは人気記事の傾向が異なるから。Facebookは技アリ料理や、料理人に触れた記事がよく見られる傾向です。実際、料理人や飲食関係の読者が多いので、そこに関心が持たれているようですね。

画像が地味だからといって、あまり見られないかというとそうでもなく、ちゃんと内容も読まれていて、それがキッチリ数字に反映されていると感じます。

一方、不特定多数の方がフォローしているTwitterはどんな傾向なのでしょうか?来週公開予定のこちらもお楽しみに!


Research & Photo 小杉勉、佐藤貴子
Text 佐藤貴子

 


>前回の「よる中華ランキング【飯店編】」を見る